ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

ワークルールの掟 vol2

漆は埃を嫌う作業は個室で下地に漆を塗る工程です。手前の電熱器で温め、柔らかくなった漆87下地作業の最終研磨工程。柄をつける場合は下地の凹凸をあえて残を濾紙に包んで絞り、出てきた漆を使います。すことで自然な柄を浮き出します。無地の場合はつるつるに。11漆を重ね研いでいきます。手前が漆の塗り上がりを研いだもの。奥の研ぐ前の状態に比べ、艶が増しています!109柄を出す場合は赤い漆を塗り次に茶色の漆を漆が塗りあがったら研磨炭でさらに研ぎま2回重ねます。これを研ぐと下地で残した凹す。研磨炭は「静岡炭」と呼ばれ静岡の産物凸の高い所が先に削れて赤い模様が!でした。しかし、現在県内に原木はわずか。生の金箔!綺麗……ワイングラスの装飾に使われている金箔。向こう側が見える程薄い!金の含有量が多いと、光に透かした時に緑に見えます。和と洋の美しき融合1312漆器の装飾には貝が使われることが多いです。青や緑の部分のみが使われ、赤い部分はあまり使われないそうです。漆器トリビア漆芸の中で最も特徴のある道具は刷毛です。漆芸で使われる刷毛は鉛筆のような構造をしていて、ちょうど鉛筆の芯のように刷毛の中に長い毛が入っています。漆器職人は自分の好みの硬さになるように毛の長さや先端の角度を決めて削ります(刷毛は用途にあわせ何十種類を使い分け)。ちなみに刷毛は女性の髪の毛を使用しています(枝毛、切れ毛は除いた選りすぐりの直毛に限る)。主にアジアの女性の毛が使われますが、最近では西洋人のより柔らかな金髪でも作られているそうです。14鳥羽漆芸の『うるしの和紙グラス』は、ガラスと漆で金箔をサンドイッチのように挟みます。ガラスの透明性を最大限に利用し、華やかな柄の和紙が漆器に彩りを添えます。11